台湾の「食の原点」へ:20年の旅路で辿り着いた安息の地

台湾、特に台北への旅を始めてから、気がつけばもう20年以上の月日が流れました。その間、新しいグルメスポットが次々と誕生し、流行は移り変わってきましたが、私にとって**「台北に来たら必ず立ち寄る場所」はただ一つ、中山区の老舗台湾料理店「青葉(アオバ)」**です。

青葉は1964年に創業した、台湾料理(台菜)の歴史を語る上で欠かせない名店です。台湾の家庭料理を洗練させ、多くの人々に愛される味として確立させた功績は計り知れません。特に日本人観光客からの信頼は厚く、その理由は単に「日本語が通じる」という利便性だけではありません。20年の歳月を経ても変わらない、温かく、安心できる「台湾の味」がそこにあるからです。

この記事では、台湾旅行のベテランとして、私が青葉を愛し続ける理由と、初めて訪れる方にもぜひ味わっていただきたい台湾料理の真髄をご紹介します。

中山区の喧騒を忘れさせる、老舗の「安心感」

青葉 中山店は、ショッピングやビジネスの中心地である中山区、天津街にひっそりと佇んでいます。MRT中山駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力ですが、一歩店内に足を踏み入れると、外の喧騒を忘れさせる落ち着いた空間が広がります。

この店が長年愛され続ける背景には、その**「清潔感」と「安定したサービス」があります。台湾のローカルな食堂も魅力的ですが、旅の始まりや終わりに、ゆったりと落ち着いて食事を楽しみたい時、青葉の提供する上質な空間は格別です。接待や、両親を連れての家族旅行など、「失敗したくない」**場面で選ぶべき、確かな選択肢と言えるでしょう。

20年通い詰めるベテランが選ぶ「青葉の三種の神器」

青葉のメニューは非常に豊富で、伝統的な台菜のほとんどを網羅していると言われます。初めて訪れる方はもちろん、ベテランの私でも毎回何を注文するか迷うほどです。しかし、20年間通い続けているからこそ、「これだけは外せない」という三つの料理、いわば「青葉の三種の神器」があります。

料理名(日本語)料理名(中国語)特徴と魅力
切り干し大根の卵焼き菜脯蛋(ツァイプータン)青葉の代名詞。素朴ながらも、切り干し大根の塩気と食感が絶妙なアクセントとなり、台湾の家庭の味を象徴する一品。
豚の角煮滷肉(ルーロウ)台湾醤油と香辛料でじっくり煮込まれた豚肉は、箸で切れるほど柔らかく、口の中でとろけます。白ご飯との相性は抜群です。
カニのおこわ紅蟳米糕(ホンシュンミーガオ)豪華なワタリガニと、カニの旨味を吸い込んだもち米のおこわ。特別な日や、台湾の伝統的な宴席の雰囲気を味わいたい時に最適です。

これらに加えて、シャキシャキとした食感がたまらない**「空芯菜炒め」や、濃厚な旨味を持つ「烏魚子(カラスミ)」**を加えれば、完璧な台湾料理のフルコースが完成します。

変わらない味、それが最高の「おもてなし」

私が青葉に20年間通い続ける最大の理由は、その「変わらない味」にあります。

台湾料理は、広東料理や福建料理、そして日本の影響も受けながら発展してきた、多様性に富んだ料理です。しかし、青葉の料理には、そのルーツにある「素朴で温かい、家庭の味」がしっかりと息づいています。

旅先で新しい刺激を求めるのも楽しいですが、長旅の疲れを癒し、ふと「ただいま」と言いたくなるような場所があることは、旅の質を格段に高めてくれます。青葉は、私にとってまさにその場所であり、台湾の「食のホーム」なのです。

結びに:青葉で台湾料理の奥深さを知る

台湾旅行を計画されている方、特に「台湾料理って、小籠包や屋台だけじゃないの?」と感じている方にこそ、青葉をおすすめします。

青葉は、台湾の食文化の奥深さと、人々の温かさを凝縮したようなレストランです。初めての方には、まずは「三種の神器」から。そして、リピーターの方には、季節の料理や、まだ試していない伝統的な一品に挑戦してみてはいかがでしょうか。

青葉での食事が、あなたの台湾旅行を、私のように20年続く「愛すべき旅」へと変えるきっかけになることを願っています。

【店舗情報】

•店名: 青葉 中山店(青葉餐廳)

•住所: 台北市中山區中山北路一段105巷10號

•アクセス: MRT中山駅から徒歩約7分

•営業時間: 11:00~14:30 / 17:00~21:30(※時期により変動があるため、訪問前に公式サイト等でご確認ください)

•定休日: 不定休(旧正月などは休みの場合あり)

•備考: 日本語メニューあり、日本語対応可能なスタッフがいる場合が多い。週末や夕食時は予約推奨。