ニューヨークのあらたなプロジェクトがどんどん進んでいます!
ニューヨーク、ミッドタウンの中心に位置するポート・オーソリティ(Port Authority)の大規模リニューアルプロジェクトが、今年から正式に始動します。このプロジェクトは、2028年に仮ターミナルが、そして2032年にはメインターミナルが完成予定となっており、約100億円を投じて進められています。

ポート・オーソリティの改修は75年ぶりの大規模なものとなり、近隣エリアの渋滞を緩和し、新たな公共スペースを創出することを目指しています。新しいターミナルは、210万平方フィートもの広さを誇り、最先端の電動バス対応設備や現代的な施設が整備され、未来的な空間に生まれ変わります。さらに、広大な公共緑地がデッキーオーバー(道路や線路を覆った人工の床)で提供され、フードや雑貨の小売スペースも充実。地域住民の声を反映させたこの新しい複合施設は、単なる交通拠点に留まらず、周辺コミュニティにとって新たな活気ある中心地となることが期待されています。
つぎに、メトロポリタン美術館(MET)は、近現代美術を集めた新しい展示スペースを提供するため、2030年に完成予定の新館の予想図を公開しました。総額5億ドルをかけたこのプロジェクトは、20世紀および21世紀の美術コレクションを収蔵し、METのコレクションの新たな拠点となります。

新館は、既存の12万3000平方フィートの敷地内に5階建てで建設され、既存の1880年に建てられた本館の高さを超えないように設計されています。特に注目すべきは、ギャラリースペースが50%近く拡大され、展示面積が大幅に増加する点です。また、5階には1000平方メートルのカフェが新設され、屋上からは美しい景色が楽しめます。4階と5階のギャラリーには南向きの大きな窓があり、セントラルパークやマンハッタンの街並みを一望することができます。
なぜ新館が必要かというと、METによれば、既存館のエレベーターや階段、トイレの配置が来館者に混乱を招いているためです。さらに、現在は一部の施設へのアクセスに制限があり、警備員の付き添いが求められることもあります。この新館によって、よりスムーズで快適な訪問が実現される予定です。工事は2026年に開始され、2028年には仮開館、2030年に完成予定です。
METに行った際、必ず立ち寄るのが「ミュージアムショップ」。特に収蔵品を再現したジュエリーは、どれも素晴らしいです。レプリカではありますが、紀元前から近代までの名作を身近に感じられるのが魅力的。説明書もついていて、アートに関する知識も深まります。要チェックです!