アメリカ入国時にGlobal Entryを利用している方は要注意です。
米国税関・国境警備局(CBP)は、2026年9月15日をもって、従来の「Global Entry Mobile」と「Trusted Traveler Programs」の2つのアプリを終了し、新しい公式アプリ「DHS Trusted Traveler」へ統合しました。
Global Entryの会員資格が終了するわけではありません。変更されるのは、スマートフォンで使用するアプリです。

何が変わったの?
これまでは、目的に応じて2つのアプリを使い分ける必要がありました。
- Global Entry Mobile:アメリカ到着時の入国手続き
- Trusted Traveler Programs:申請状況や会員情報の管理
新しい「DHS Trusted Traveler」では、これらの機能が1つのアプリにまとめられています。
CBPによると、従来の2つのアプリは2026年9月15日以降、機能しなくなります。今後は新しいアプリをダウンロードして使用する必要があります。CBP公式案内
新しいアプリでできること
「DHS Trusted Traveler」では、主に次の操作ができます。
- Global Entry利用者のアメリカ到着手続き
- Global Entry、NEXUS、SENTRI、FASTへの新規申請
- 申請状況・審査状況の確認
- 面接予約の確認・管理
- 会員情報や登録情報の管理
- 会員資格の更新
- 対応空港でのGlobal Entry到着申告
新規申請から会員管理、アメリカ到着時の手続きまでを、1つのアプリで行えるようになった点が大きな変更です。Apple App Storeの公式説明
対象となるプログラム
新しいアプリでは、次の4つのTrusted Traveler Programを管理できます。
Global Entry
海外からアメリカへ入国する際の審査を迅速化するプログラムです。承認された会員は、対応する空港で専用レーンや顔認証を利用できます。
Global Entryの申請料は120ドルで、会員資格は通常5年間です。CBP Global Entry公式サイト
NEXUS
アメリカとカナダを頻繁に移動する人向けのプログラムです。対象となる空港や国境で、入国審査を迅速に受けられます。
SENTRI
主にメキシコからアメリカへ陸路で入国する人向けのプログラムです。承認された会員は、対象の国境検問所で専用レーンを利用できます。
FAST
アメリカ、カナダ、メキシコ間で商用貨物を運ぶトラックドライバーなどを対象としたプログラムです。
既存会員は再申請が必要?
原則として、Global Entryなどの既存会員が、新しいアプリへの移行を理由に再申請する必要はありません。
現在使用しているアカウント情報でサインインすると、既存のプロフィールと会員情報が新しいアプリへ引き継がれます。
ただし、ログイン後は次の情報を確認しておきましょう。
- 氏名と生年月日
- パスポート情報
- 在留資格・市民権情報
- 住所と連絡先
- PASS ID/Membership Number
- Global Entryの有効期限
アプリを変更しても、Global Entryの会員番号やKnown Traveler Numberが自動的に変わるわけではありません。
新しいアプリへの移行方法
1. 新しいアプリをダウンロード
アプリ名は「DHS Trusted Traveler」です。
似た名前の非公式アプリを避けるため、開発元が「US Customs and Border Protection」になっていることを確認してください。
Android版は、CBP公式案内ページにあるGoogle Playのボタンからダウンロードするのが安全です。
2. 既存のアカウントでログイン
これまでTrusted Traveler Programsのウェブサイトで使用していた認証情報を使ってサインインします。
Login.govを使用している場合は、同じLogin.govアカウントでログインしてください。
3. 会員情報を確認
ログイン後に、Global Entryなどの会員情報が正しく表示されているか確認します。
情報が表示されない場合は、すぐに新しいアカウントを作成せず、登録に使用したメールアドレスやLogin.govアカウントが正しいか確認しましょう。
4. 渡航前にアプリを開いておく
空港に到着してからダウンロードしようとすると、通信環境やログイン認証で時間がかかる可能性があります。
海外旅行へ出発する前に、次の準備を済ませておくと安心です。
- アプリのダウンロード
- ログイン確認
- プロフィール情報の確認
- カメラと位置情報へのアクセス設定
- アプリの最新版へのアップデート
アメリカ到着時の使い方
Global Entry会員は、対応する空港に到着後、新しいアプリからアメリカへの到着を申告できます。
基本的な流れは次のとおりです。
- アメリカ到着後、空港ターミナル内でアプリを開く
- 到着空港とターミナルを選択する
- 画面の案内に従って本人確認を行う
- 到着情報を送信する
- 表示された確認画面に従ってGlobal Entryの係官へ進む
アプリによる申告は、対応空港の到着ターミナル内で行う必要があります。飛行機への搭乗前や海外滞在中に、入国手続きを完了させるものではありません。
また、アプリで手続きが完了しても、CBP係官からパスポートなどの提示を求められる可能性があります。渡航書類は必ず携帯してください。
新しいアプリは、開始時点でアメリカ国内の85空港と複数のCBP事前入国審査施設に対応しています。ただし、空港・ターミナルによって利用状況が異なるため、アプリ内で対応状況を確認してください。CBP発表
Global Entry会員でない人も使える?
Global Entryの到着申告機能を利用するには、有効なGlobal Entry会員資格が必要です。
Global Entryに加入していない人でも、条件を満たしていれば「Mobile Passport Control(MPC)」を無料で利用できる場合があります。
MPCはGlobal Entryとは別のサービスで、主な対象者は次のとおりです。
- アメリカ市民
- アメリカ永住者
- 一部のカナダ人渡航者
- ESTAを利用して再入国する一部のVisa Waiver Program対象者
利用できる空港・港や対象条件は、CBPのMobile Passport Control公式ページで確認できます。
Global EntryとMPCの違い
| 比較項目 | Global Entry | Mobile Passport Control |
|---|---|---|
| 事前申請 | 必要 | 原則として会員申請不要 |
| 審査・面接 | あり | なし |
| 料金 | 120ドル | 無料 |
| 会員資格 | 通常5年間 | 会員制度ではない |
| TSA PreCheck特典 | 対象会員に付帯 | なし |
| 利用場所 | 対応する空港など | 対応する入国地点 |
| 使用アプリ | DHS Trusted Traveler | Mobile Passport Control |
海外旅行の回数が多い人にはGlobal Entry、申請料をかけずにアメリカ入国を少しスムーズにしたい人にはMPCが選択肢になります。
注意したいポイント
会員資格そのものは終了しない
今回終了するのは従来のアプリです。Global Entry、NEXUS、SENTRI、FASTの会員資格が無効になるわけではありません。
古いアプリは削除前に新アプリを確認
新しいアプリへログインし、会員情報が正しく表示されることを確認してから、古いアプリを削除すると安心です。
公式アプリか必ず確認
入国・パスポート・会員番号などの重要な情報を扱うため、必ずCBP公式ページ、Apple App Store、Google Playからダウンロードしてください。
iPhone版はiOS 18以降が必要
Apple App Storeの掲載情報では、「DHS Trusted Traveler」はiOS 18.0以降が必要です。古いiPhoneを使用している場合は、OSと端末の対応状況を事前に確認してください。
まとめ
2026年9月15日から、Global Entry利用者は新しい「DHS Trusted Traveler」アプリへ移行する必要があります。
新アプリでは、Global Entryの到着手続きだけでなく、申請状況の確認、面接予約、会員情報の管理、更新手続きなどを1か所で行えるようになりました。
近いうちに海外からアメリカへ戻る予定がある方は、空港に到着してから慌てないよう、出発前に新しいアプリをダウンロードし、ログインと登録情報を確認しておきましょう。
アメリカ旅行や入国に関する最新情報を見逃さないよう、このページを保存してお役立てください。
アメリカから気になる情報発信中 — Ninavi

