アメリカで人気の会員制倉庫型スーパーCostco(コストコ)が、全米で初めてとなる「ガソリンスタンドだけ」の独立型店舗をオープンしました。
第1号店は、**カリフォルニア州オレンジ郡・ミッションビエホ(Mission Viejo)**に2026年6月オープン。これまでコストコのガソリンスタンドは倉庫店舗の駐車場内に併設されるのが一般的でしたが、今回は店舗から約1〜2マイル(約1.6〜3.2km)離れた場所に設置されています。
背景には、全米のコストコで深刻化しているガソリンスタンドの混雑があります。

なぜコストコは「ガソリンスタンドだけ」の店舗を作ったの?
コストコのガソリンは「安くて品質が良い」と評判で、多くの会員が利用しています。
しかし人気が高まる一方で、
- ガソリン待ちが30分以上
- 駐車場が渋滞する
- 買い物客にも影響が出る
といった問題が各地で発生していました。
CostcoのCFO(最高財務責任者)ゲイリー・ミラーシップ氏は、独立型スタンドについて、
- ガソリン待ちの混雑緩和
- 駐車場の渋滞解消
- 土地不足でスタンドを併設できない地域への対応
を目的としていると説明しています。
カリフォルニア州でスタートした理由
実は、この新しい取り組みがカリフォルニア州から始まったのには理由があります。
カリフォルニア州は全米でもガソリン価格が高い州として知られています。
環境規制や州税、精製コストなどの影響で、全米平均よりも高い価格が続いており、多くのドライバーが少しでも安いガソリンを探しています。
そのため、コストコのガソリンスタンドには朝から長い列ができる店舗も少なくありません。
特にロサンゼルス郡やオレンジ郡、サンディエゴ郡では、週末になると30~40分待ちになる店舗もあるほどです。
ガソリン価格は地域平均より約64セント安い
ミッションビエホの独立型スタンドでは、
レギュラーガソリンが1ガロン4.75ドル
で販売され、オレンジ郡平均より約64セント安い価格となりました。
アメリカではSUVやピックアップトラックを利用する家庭も多く、1回の給油で10〜20ドル程度節約できるケースもあります。
そのため、
「買い物はしないけれど、ガソリンだけはCostco」
という利用者も珍しくありません。
カリフォルニア州では営業時間も拡大
コストコは需要増加を受け、2025年から全米の多くの店舗でガソリンスタンドの営業時間を延長しました。
現在、多くの店舗では
- 平日:午前6時〜午後10時
- 土曜日:午前6時〜午後8時30分
- 日曜日:午前6時〜午後7時30分
まで営業しています。
それでも混雑が続いていることから、今回の独立型スタンドという新しい形が誕生しました。
ガソリン販売量は過去最高を更新
近年のガソリン価格高騰も追い風となり、Costcoのガソリン販売量は2026年5月に過去最高を記録しました。
ガソリン価格の安さは、会員更新率の高さにもつながる重要なサービスとなっています。
次はハワイ、ニューヨークやニュージャージーは?
現在、2号店はハワイ州ホノルルで建設が進められ、2027年の完成が予定されています。
一方で、
- ニューヨーク州
- ニュージャージー州
については、現時点で独立型ガソリンスタンドの建設計画は発表されていません。
しかし、土地不足や交通渋滞が課題となるニューヨーク都市圏では、この新しいモデルとの相性が良いと考えられています。
今後の発表にも注目が集まります。
今後は全米に広がる可能性も
Costcoは、今回の施設以外にも複数の候補地を全米で検討中としています。
今後は、
- カリフォルニア州内の他地域
- テキサス州
- フロリダ州
- ワシントン州
- 東海岸の都市部
など、利用者が多く混雑しやすいエリアへの展開も期待されています。
まとめ
コストコがカリフォルニア州で始めた「ガソリンスタンドだけ」の新店舗は、会員の利便性を高めるだけでなく、混雑や土地不足という課題を解決する新しい試みとして注目されています。
ガソリン価格が高いカリフォルニアでは特に需要が高く、このモデルが成功すれば全米へ広がる可能性も十分ありますね。


